西オーストラリア・バレエ団 高山優さん 「ドン・キホーテ」キトリ役で出演
オーストラリアのバレエ団としては最も歴史のある西オーストラリア・バレエ団に今年初め、日本人ダンサーの高山優(たかやま・ゆう)さんが入団した。2月から3月にかけてシティビーチの屋外劇場で行われた今シーズン最初の公演でオーストラリアデビューを果たした高山さん。6歳のときに、背骨側湾症を治すために医者からバレエか水泳を習いなさいと勧められたのがきっかけという。
橘バレエ学校に入学し、間もなく子役としてステージに立ち始める。「出させてもらったのがうれしくて、楽しくて、小学生のときにはバレエの世界で生きていくと決めていました。そして運良く今まで続けてきています」と語る。
1992年に牧阿佐美バレエ団へ入団し、ソリストとして数々の舞台に立ち、96年のパリ留学時にはカン・クラシック・ダンス・コンクールで金メダルを、パリ国際ダンス・コンクールでは大屋政子賞を受賞している。
その後、2000年には日本で唯一の国営バレエ団、新国立劇場バレエ団のソリストダンサーとなりファンを魅了する。
海外で踊る夢を実現
その間、吉田都や熊川哲也といった海外に活動の場を求めるダンサーたちをそばで見ていた自分も、「日本でこのまま終わりたくない。今やらなければ」とヨーロッパを目指すことに。
そして02年、スイスのチューリッヒ・バレエ団を紹介されオーディションに臨むと、その場で入団が決まったという。
「20歳のころから海外で踊ってみたいという思いは常に心の隅にはあった」と話す高山さんの夢の場は、その2年後にはチューリッヒからニュージーランドへ。ロイヤル・ニュージーランド・バレエ団に入団し、ここでは4年半プリマ・バレリーナとして活躍する。
活動の場はパースへ
ニュージーランドを離れ日本へ帰国するときは「これからは、バレエを教えながらたまに踊ったりできればいいかな。仕事が見つからなかったら、そのまま踊りを終えても仕方ない」と考えていたという。
しかし1年ほどたった昨年10月、ニュージーランド・バレエ団時代の友人からの1通のメールが入る。「先のことが決まっていないのなら、ぜひうちのバレエ団へ来てほしい」と。
彼こそが現在、ウエスト・オーストラリアン・バレエ団のバレエマスターを務めるクレイグ・ロードソル氏。そして、その話はとんとん拍子に進み今年2月、オーストラリアでのデビューが実現した。
クラシックの王道「ドン・キホーテ」
高山さんのお気に入りはと聞くと、それぞれ主役経験のある「マダム・バタフライ」、「ロミオとジュリエット」、「A Million Kisses to My Skin」の3作品をあげてくれた。
次回出演は5月7日からHis Majesty's Theatreで上演される「ドン・キホーテ」。主役キトリを演じる高山さんは華麗なバレエを披露してくれるに違いない。団員たちも準備に7週間を費やし公演に臨むという。
ドン・キホーテについて高山さんは「クラシックバレエの王道ともいえるこの作品はコスチューム、セットが華やかですし、伝統的な劇場にフルオーケストラですので、子供も大人も、そしてバレエ初心者の方でも楽しんでいただけます」とも語った。
なお、高山さんの出演がない公演もあるので、出演日についてはバレエ団へ問い合わせることをお勧めする。
「ドン・キホーテ」公演概要
騎士ドン・キホーテが遍歴の旅を続ける途中に出会った若い恋人、キトリとバジルが繰り広げる陽気な恋物語。
色鮮やかな衣装をまとったダンサーたちの華々しい舞踊シーンやスペイン舞踊の粋やダイナミックさ、そして時にはコミカルなシーンも盛り込まれ、幅広い層に楽しめる作品。全2幕4場プロローグ付き。
日程:5月7日〜22日 13公演(上演日時は要確認)
会場: His Majesty's Theatre
825 Hay Street, Perth
料金: C-reserve$20 〜 Premium$99
予約: BOCS Ticketing
Tel. (08) 9484 1133
www.bocsticketing.com.au
その他問い合わせ
West Australian Ballet
Tel. (08) 9214 0707
info@waballet.com.au
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